• お問い合わせはこちらから: 092-292-9169

Keller™ DNP-Imager

フリーラジカルイメージング

私たちは食事をしなければ生きていくことができません。食事は我々の体に糖質、脂質、タンパク質や種々のミネラルをもたらします。 それらは、消化器を通して吸収され、血液を経由して体中の細胞へ運ばれます。
生体の内部では、細胞が複雑な化学反応を利用し、吸収した物質からエネルギーを生産しています。このエネルギーを生み出す過程の化学反応は酸化・還元反応によって成り立っており、生体内部では常に酸化・還元のあらゆる状態が存在していることになり、かつ影響を受けることを意味します。

これら生体内の「酸化・還元」状態を安定ラジカルの造影剤を利用することで可視化する唯一の技術がDNP-MRI法によって可能となりました。

レドックス(REDOX = REDuction OXidation)とは、酸化還元を表す言葉であり、DNP-MRIを介して生体内化学反応に基づく計測・解析法を広く提供する当社の源流ともいうべき言葉です。

 

Kellerイメージングシステム

Kellerイメージングシステムは、コンパクトな永久磁石方式の16mTマグネットを備えたオールインワンのDNP-MRIシステムです。永久磁石方式を採用しているため、面倒なメンテナンス、高額な維持コストも不要で、かつ漏洩磁場が小さいため、今までの実験室に「ワンモア」スペースがあれば容易に設置が可能です。

検出器の試料挿入径は38mmで、マウス・小型のラットまで測定が可能です。試料挿入部には高さを合わせた試料台が設置されており、試料ホルダを使用した準備作業が容易に実施できます。

検出された受信信号は、超低雑音高利得プリアンプにて増幅された後、速やかに分光器内でデジタル化され、画像へと再構築されます。1MHzを下回る周波数にもかかわらず、デジタルRF技術により多くの信号を描写します。

システム構成例

標準構成では、16mT・100mm空隙を備えた130kgの主マグネット、身長より低いキャビネットに収められたコンソールシステムより構成されています。これらは、エレベータを利用してほとんどの実験サイトに追加の工事を行うことなく設置することができます。

電源も特別なものは必要ありません。
単相100V15Aの独立1系統のコンセントがあれば十分駆動可能です。

標準構成のパワーアンプ類は、通常使用されるほぼすべての撮像条件をカバーできます。しかし、サイエンスに進歩はつきものです。より多くの要求に応えるべく、仕様は特注品として柔軟に変更可能です。RFパワーアンプの出力増強、Gアンプの大電流化など弊社営業までご相談ください。

高解像度な形態情報と合わせるためのMR VivoLVA®MRI共用の試料ホルダーもございます。

納入実績
九州大学様・大阪大学様・West Virginia University様

造影剤ラインナップ

Kellerイメージングシステムにて主に利用されている造影剤も取り扱っております。
観測・計測対象に応じて脂溶性の異なるメジャーな3種類の造影剤をラインナップしております。
シンプルなバルクパッケージにより供給されるので、容易に任意の濃度に調整でき、計測に使用することができます。

価格表、供給方法の詳細は弊社営業までお問い合わせください。

 

カタログ情報

3,562 kB カタログ表ページ(PDF)Keller_Panf001
2,433 kB カタログ裏ページ(PDF)Keller_Panf002

 

主な仕様

型式 JXI-KC02+
製品名 Keller imaging system
名称 超偏極低磁場生体画像化装置
仕様
磁石部
磁場発生方法 永久磁石式
磁石空隙 >100mm
試料挿入空隙 >36mm
設置面積 600x800mm
磁石重量 150kg
磁場強度 16mT
分光計部
プラットフォーム Windows PC
電源 単相AC100V/20A
NMR-RF出力 300W
シークエンス 勾配エコー、スピンエコー、自動NMRロック機能
送受信帯域 ~20MHz
受信利得 60dB
受信方式 ダイレクトデジタルRF
接続方式 USB2.0

 

OMRI(Overhauser Enhanced Magnetic Resonance Imaging)とは、水分子近傍のフリーラジカルを励起させることでプロトン信号を増幅しMRIで画像化する方法です。
KellerシステムではOMRI画像を取得するために、ラジカルの電子スピン共鳴用のアンプと照射コイル、プロトンの核磁気共鳴用のアンプと送受信コイル、MRI用のグラジエントアンプやコントロールBOX、制御用PCやコントロール用ソフトウェアなど撮像に必要なすべての物を兼ね備えています。

 

分光計部
分光計部は制御用PC, コントロールBOX, NMR(MRI)用アンプ, グラジエントアンプ(x3), 磁石温度コントローラ, ESR用高周波アンプからなり、すべて19インチラックに収納されます。制御用PCはクライアントソフトを使用してTCP接続でKellerシステムをコントロールすることができます。

磁石部
Kellerで使用する永久磁石は16mT~18mTのフェライト磁石を使用、温度コントローラにより磁場変化が少ないのが特徴で安定したOMRI測定が可能です。磁石部総重量は130kg程度で下部に移動用の車輪が付いております。

検出部
MRIの送受信コイルと電子スピン共鳴用の高周波 Volume コイルをシールドボックス内に配置した専用共振器です。
磁石の静磁場内に設置しますので、材料はすべて非磁性体から作られております。

撮像用ソフトウェア
イーサネットを介した一体型コソールシステムを実現。測定機器から離れた場所からでも操作可能です。撮像した画像データはテキスト形式で保存可能です。