平素は大変お世話になっております。弊社装置・研究プロジェクト協力各方面皆様方におきましては格別のご高配賜り誠にありがとうございます。
弊社2018本年の営業日は28日までとなっております。また、新年は7日(月)からの営業となっております。
休業日
2018年12月29日(土)~2019年1月6日(日)
生体超偏極画像化装置の一種であるDNP-MRIを世界唯一取り扱う弊社では、北海道大学工学部准教授 松元慎吾先生を代表としたAMED公募事業「医療分野研究成果展開事業」への研究提案の参画企業として事業が採択されたことをお知らせいたします。
弊社では、アナログ・デジタルの融合による全く新しい送受信・制御技術を生命科学・研究成果展開事業へ活用してまいります。
採択課題名
「低磁場核偏極による生体分子の超高感度センシング技術の開発」
AMED引用ページ
https://www.amed.go.jp/koubo/02/01/0201C_00008.html
MR VivoLVA®システムを構成するコンソールソフトウェア「Medalist」は、容易な操作、分かりやすい画面表示、豊富な機能で皆様に支持されています。同時に画像解析技術も進歩し、定性的な情報から、定量可能な情報へ進化しています。これらの要求に応えるべく、今回のバージョンアップで定量画像を正式にサポートしました。
弊社は創業より社名に冠している「酸化・還元」(レドックス)を元に生体の有用な情報を可視・数値化するツールである「Keller」装置を提供しておりますが、主力ユーザー様である九州大学大学院医学研究院の橋爪誠教授グループと非アルコール性劇症型肝炎(NASH)の診断に有用な成果を発見し、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構様から「先端計測分析技術・機器開発プログラム」の研究開発を受託する運びとなりました。(2017/09)
弊社では、同診断技術の開発を迅速に実施し、一日も早い診断・検査技術の普及を目指すことで、国民の皆様の健康・QOL向上に貢献して参る所存です。
国立研究開発法人 日本医療研究開発機構様 プレスページ
新しいオプション画像解析ソフト「Expert INTAGE(サイバネットシステム社製)」の新機能(Drawing Extractor)を使って、 撮像したMRI画像から非常に簡便に、任意臓器の3D抽出や体積の計測を行うことが可能になりました。
弊社ではこれまでMR撮像画像の3D化や解析にサイバネットシステム社の「INTAGE Realia Professional」 をご紹介しておりました。
この度「INTAGE Realia Professional」の進化版である「Expert INTAGE」のDrawing Extractorという 3D抽出機能を用いて任意の部分を切り出して立体表示(3D化)したり、体積の計測を行ったりする方法を ご紹介します。
これまでは、MRI画像から任意の部分を切り出すことは、明確に画像コントラストが出ている部分を除けば、 先生方の手作業で境界を囲んでやらないと切り分けることができず非常に手間のかかる作業でした。今回MR VivoLVA® のオプションとして用意されている「Expert INTAGE」のDrawing Extractorという機能を使うことで臓器の 抽出が格段に簡便になりました。
MR VivoLVA®で撮像したMR画像データを使用して解析が可能です。
手順は非常にシンプルであり、
①、②の操作を撮像したスライス断面のうちの数枚について行うだけで任意の臓器を簡単に抽出できます。
(解析画像中の黄色で囲まれた部分が抽出される部分です)
今回は、マウスの腹部MRI画像より心臓およびラット頭部MRI画像より脳を抽出する手順をお示しします。
撮像方法:3Dスピンエコー法(3D-SE)
撮像パラメータ:TR/TE:250/12 ms 256×512×128枚スライス [0.117mm×0.117mm×0.234mm]積算2回
撮像時間:278分
Expert INTAGE(サイバネットシステム)のDrawing Extractor機能を用いて心臓を抽出
動画はこちらをご覧ください(クリックすると動画が別ウィンドウで表示されます。動画はMP4形式です)。
撮像方法:3D高速スピンエコー法(3D-FSE)
撮像パラメータ:
T2W:TR/E.TE:2000/72 ms E.factor 32 128×256×128枚スライス [0.234mm×0.234mm×0.234mm]積算4回
撮像時間:73.4分
Expert INTAGE(サイバネットシステム)のDrawing Extractor機能を用いて脳を抽出
動画はこちらをご覧ください(クリックすると動画が別ウィンドウで表示されます。動画はMP4形式です)。
関連製品:○「Expert INTAGE (小動物用MRI)」
「Expert INTAGE (小動物用MRI) Drawing Extractor付」についての詳細は下記までお問い合わせください。
近年in vivoイメージング装置は、機能イメージング装置と形態イメージング装置という別々の特徴を持った装置の画像を融合し、両方の特長を生かしてこれまで以上の詳細な生体情報を得るというマルチモダールイメージングという流れが出てきています。
今回、DSファーマバイオメディカルでは、弊社取り扱いの1.5T永久磁石の小動物用MRIシステムである「MR VivoLVAⓇ」と、もっとも幅広く使用されている光イメージング装置の画像データを組み合わせて、マウス頭部に移植した幹細胞の位置を3次元的に確認するこが可能であることを示しました。詳細はリーフレットを作成いたしましたのでご覧ください。
MRIは蛍光イメージング装置で感度良く検出された移植細胞の2次元情報にさらに正確な3次元の深部情報を提供します。蛍光イメージング装置を既に導入されているご施設の先生方も是非MRIと組み合わせた実験をご検討ください。
関連製品:「MR tracker CL」
(DSファーマバイオメディカル株式会社より販売。お問い合わせください。)
前回の情報メールではラットの心拍同期撮像についてご紹介いたしましたが、今回はマウスの心拍同期と呼吸同期の撮像結果についてご紹介します。同期撮像に使用する生体モニター*1は、心電図、呼吸および体温の3項目についてリアルタイムモニターが可能で、そのうちの心電図と呼吸の各項目については一定の電圧信号からトリガ信号を出力することが可能となっており、この信号をMRI側のソフトウエアが検知して同期撮像が可能となっております。本製品は現在開発中ですが、来年4月以降より販売を開始する予定です。
関連製品:
「Gadolisome」
(DSファーマバイオメディカル株式会社より販売。お問い合わせください。)
「INTAGE Realia Pro#(小動物用MRI)」
# 2014年11月よりExpert INTAGE(サイバネットシステムズ社)に製品が変わります。
「小動物MRI生体モニターシステム」*1
ウス心拍同期撮像時には、血管造影試薬「Gadolisome(ガドリゾーム)」を使用して
心臓付近の血管の描出についての比較も同時に行いました。
(Coronal断面)
画像(心拍同期有+血管造影試薬):連続断面(水平方向)
(Sagittal断面)
画像(心拍同期有+血管造影試薬):連続断面(矢印方向)
撮像方法:2Dグラジエントエコー法(2D-GE) TR/TE:100/6 ms 積算4回
解像度:0.234mm/pixel スライス厚:1mm (3D再構成後のマウス心臓冠動脈造影MR画像)
昨年10月より、実験小動物用MRI「MR VivoLVAⓇ 1508 (1.5T 80mm)モデル」を使った、再生医療研究支援ツールとして、幹細胞用ラベル造影剤「MR tracker CL」を発売いたしました。
この試薬は、細胞培養培地中に1%(v/v)になるように添加し、24時間で細胞内に鉄粒子を導入します。細胞内に導入された鉄粒子の陰性造影効果で、約1×105個/30μL程度のラット間葉系幹細胞があれば、本MRI装置で観察できることが示されました。また本試薬は細胞の増殖能および分化能に影響を及ぼしませんでした。
「MR VivoLVAⓇ (ヴィボルバ)」は、従来のMRmini SAの磁気回路と送受信コイルシステムを踏襲し、更に撮像機能やシークエンスを強化した実験小動物用MRIシステムです。
今回、MR VivoLVAⓇ1508を使用し、ラットの心拍同期画像を撮像することが出来ましたので以下にご紹介いたします。
本機種に搭載されている「外部トリガーライン入力機能」を使い、同期撮像を行うことで、肺や心臓といった動きの多い臓器の撮像においても良好な画像を得ることができるようになりました。
撮像方法: | 2Dスピンエコー法(2D-SE) |
TR/TE:500/9 ms Time:1min. |
撮像方法: | 2D高速勾配エコー法(2D-GE) |
TR/TE:75/6 ms Time:2.6min. |
*心拍同期撮像に際しては、MR VivoLVAシステム本体以外に別途心拍信号収集用システムが必要となります。
*このシステムの一部には、前橋市公募型共同研究事業(前橋工科大学(研究代表:小田垣 雅人)・NEOMAXエンジニアリング(株))で開発された技術を
用いています。
*MRmini SAからMR VivoLVAⓇシステムへのアップグレードも可能です。お気軽にお問い合わせください。